Jeannie Avent Gallery, 14 N Cross Rd, London SE22 9EU
Fri 21 Jun - Sun 29 Jun 2025
Fri - Sun 12-5pm
Mon - Thus by appointment
As spring arrived—soft with blossom, light, and return, my dog passed away. She had been the gentle guardian of our garden. In her absence, the space began to shift.
Squirrels and birds ventured closer. Cats, frogs, and newts appeared. The grass was left to grow taller.
Their presence felt tender, whimsical, fleeting.
What was once protected had become permeable.
And the space she left behind was not empty—it was attentive.
I had always connected with nature through her.
Now, the visitors to our garden seem to fill her place, allowing me to carry on the conversation —with the earth, with life, with what moves quietly between.
This body of work reflects on that quiet shift:
how absence can open the door to unexpected forms of life.
These drawings are an act of listening—of noticing what returns when we let go.
With my hands, I listened to the invisible energy that flows through the natural world—
to the spirits, the presences we sense but cannot name.
Drawing becomes a way of feeling,
of tracing what cannot be held,
of letting imagination unfold within the blank spaces.
Our garden has become a liminal zone—
where what has gone lingers,
and what is coming waits to be seen.
In the pause, something begins.
In what is not said, something stirs.
Grief is not a void,
but a soft threshold—where memory, nature, and new life overlap.
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静けさに動くもの
春がやって来た――花がほころび、光が満ち、命が戻る季節。
そのとき、私の犬が静かに息を引き取りました。
長いあいだ庭を守ってくれていたやさしい番犬がいなくなった春の初め、
庭の風景が静かに変わりはじめました。
リスや鳥が近づき、
猫やカエル、イモリたちが姿を見せるようになり、
草は思うままに伸びていきました。
その気配は、やわらかく、儚く、どこか愛らしいものでした。
守られていた場所が、透けるようにひらかれていくのを感じました。
そして、彼女のいた場所は、空ではなく、
むしろ静かな「まなざし」のようなものになったのです。
私はいつも、彼女を通して自然とつながっていた気がします。
今は、庭に訪れるさまざまな生きものたちが、
彼女の代わりにそこにいてくれるようで、
私は彼らとともに、命の網と対話を続けているのです。
私はこれらの作品を通して、そんな静かな変化を記録し、
喪失がどのようにして新たな命のための場所を開いていくのか、
その気配に耳を澄ませようとしました。
それは、何かを手放すことで戻ってくるものに、
そっと耳を傾ける行為でもあります。
私は手を使って、目に見えないものに触れようとしています。
自然を流れるエネルギー、名前のない精霊たち、
気配のようにそばにいる「存在」。
描くことは、感じること。
掴めないものの輪郭をたどり、
余白の中に想像をふくらませていく行為です。
私たちの庭は今、
過去がかすかに残り、未来がそっと待っている、
そんな「境界」の場となりました。
沈黙のなかで、何かが始まる。
言葉にならないところで、何かが動き出す。
悲しみは、ただの空白ではありません。
それは、記憶と自然と新しい命が重なり合う、
やわらかい「境目」なのです。